Wine Bar ETSUBO の内野です
本日は飲みきれなかったワインの酸化防止でおなじみのバキュバンついてです
飲み残したワインのボトル内の空気を抜いて、酸化を防いで長持ちさせることができるワイングッズです。
このようにポンプとシリコンのキャップのセットになっています。

ワインによりますが、通常ワインは1度開けると酸化してしまい、コルクでフタをしても2.3日くらいで本来の味ではなくなってしまいます。
そこで、ビンの中の空気を抜いて酸化を防ぎ、1週間くらい持たせてくれるのが「バキュバン」です。
使い方はいたって簡単です。
1.飲み残したワインのボトルに付属のキャップを差し込みます。

2.キャップにポンプをはめてレバーを上下させて空気を吸いだします。(撮影のため片手ですが片方の手でボトルを抑えてください)

3.残っている液体の量にもよりますが、2~3回から5~6回、レバーを引くのが重くなるまで何度か上下させます。 (メーカーによって「カチカチ」と鳴って教えてくれるのもあります)

4.キャップからポンプを外して完了です。

試しに、吸引したキャップの空気抜きを横に倒すか、キャップを外してみましょう。
「シュッ」っと空気が入る音がすれば正常に空気を抜く事が出来ていますので、もう一度ポンプで空気を吸引し、冷蔵庫やセラーで保存します。
念のためボトルを横にして、液漏れがないかも確認してください。
しっかり空気が吸引されていないと、横にして保存した際、少しずつワインが漏れてしまいますので注意してください。
メリット
・効果が高い
電力ではなく手動で空気を吸い出すので、しっかりと空気を抜けます。
・酸化防止グッズの中では安価
追加のキャップを購入しても2000円以下で3本分のワインを酸化から守る事ができます。
人力ですのでキャップとポンプさえあれば、充電したり電池を替えたり、追加で何かを購入する事もなく壊れるまでずっと使えます。
効果が高いだけでなくとても経済的です
・耐久性が高い
ETSUBOでも6年前のオープン当初に購入したキャップのいくつかは未だに現役ですし、毎日何度となく使うポンプもまだ2代目です
飲食店と一般家庭での使用頻度は全然違いますので、もともとの商品に欠陥がなければ家庭ではほとんど壊れる事は無いのでは?と思います。
デメリット
・ポンプの取り扱いに注意が必要
上でもお伝えしましたが、ポンプのレバーを引き上げる際、あまり強く引き上げると黒い部品が外れてレバーも抜けてしまいます。
はめれば再度使えますがポンプの故障の原因で1番多いです。
そんなに力を入れなくてもゆっくりやればちゃんと空気は抜けますので力加減に気をつけましょう。
・多少の手間がかかる
キャップを差込、ポンプをはめて吸引、確認という流れをあまり大変と思った事はありませんが、ちょっとした手間に感じるかもしれません。
僕が今までお世話になってきたワインを扱う飲食店で使われてきたバキュバンは主に2種類です。
左の本体が白で下の部分が平らになっているタイプと、右のように上部に黒い部品が付いていて下が逆三角になっているものです。

左のはシンプルで使いやすく壊れにくいメリットがあります。
空気が抜けるとカチカチ音がして教えてくれるのでわかりやすいです。
左のものはスパークリングには使えません。
右はポンプ上部の黒い部品を押し込んだ状態だとワイン用に、引いた状態で使うとスパークリングワインの栓にも使えるというメリットがあります。
デメリットでも触れました、右のものは強く引きすぎると黒い部品が外れて(外れただけなら、はめれば直りますが)壊れてしまうというデメリットがあります。
手動でポンプを使って空気を吸い出すタイプのバキュバンにも2種類あるので栓を追加で購入する際は注意してください。
せっかく購入したのに持っているポンプでは空気が吸い出せない!ってことになります。
違うメーカーでも型が合えば問題なく使用できますが、間違いを防ぐために出来れば同じメーカーのものを購入するようにしましょう。
Coravin(コラヴァン)というワイン酸化防止のグッズがあります
材質がプラスチックのモデル1が43000円ほどでモデル2は倍近くします
どちらも保存性はかわらないとのことです。
モデル1はこちらです
モデル2はこちら
これは、細いニードルを開けていないワインのコルクに差し込み、開けることなくワインだけをそそぐことができます。
ニードルを引き抜けばコルクの穴は自然に戻るので特に栓をするなどの手間もかかりません。
瓶内に窒素ガスが注入されガス圧でワインを押し出す仕組みになっています。
空気に触れず数ヵ月もワインを酸化から守ることができるんですね。
気になる点は本体の価格が少し高いのと、1本1500円ほどのガスボンベを購入していかなければならないところ。
さらに澱の多いワインだとガスの注入によりワイン中に澱が舞ってしまったり、コルクの劣化が予想されるワインには別売りのもっと細いニードルを使う必要があります。
しかし、同時にいろいろなワインを少しずつ楽しんだり、高級ワインを1杯だけ飲んだりできるのでうれしいメリットもたくさんあります。
ETSUBOでも導入を検討しています。
抜栓したワインが劣化するのは空気に触れることによる酸化が1番の原因です。
残ったワインを小さい瓶に移すだけでも空気に触れる面積が少ないのでちょっとだけ酸化を遅らせることができますし、1日2日で飲んでしまうならコルクを差し込んだり、スクリューキャップでも十分だと思います。
個人的にはバキュバンが手ごろで効果も高く使いやすいと思いますがバキュバンもコラヴァンもどちらも優れた商品ですので、ご自分のワインの飲み方に合わせて購入するといいと思います。
それと、どんな酸化防止の状態でもセラーや冷蔵庫に入れないと酸化のスピードが早まりますので気を付けてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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本日は飲みきれなかったワインの酸化防止でおなじみのバキュバンついてです
1.バキュバンとは
飲み残したワインのボトル内の空気を抜いて、酸化を防いで長持ちさせることができるワイングッズです。このようにポンプとシリコンのキャップのセットになっています。

ワインによりますが、通常ワインは1度開けると酸化してしまい、コルクでフタをしても2.3日くらいで本来の味ではなくなってしまいます。
そこで、ビンの中の空気を抜いて酸化を防ぎ、1週間くらい持たせてくれるのが「バキュバン」です。
2.使い方は?
使い方はいたって簡単です。1.飲み残したワインのボトルに付属のキャップを差し込みます。

2.キャップにポンプをはめてレバーを上下させて空気を吸いだします。(撮影のため片手ですが片方の手でボトルを抑えてください)

3.残っている液体の量にもよりますが、2~3回から5~6回、レバーを引くのが重くなるまで何度か上下させます。 (メーカーによって「カチカチ」と鳴って教えてくれるのもあります)

4.キャップからポンプを外して完了です。

試しに、吸引したキャップの空気抜きを横に倒すか、キャップを外してみましょう。
「シュッ」っと空気が入る音がすれば正常に空気を抜く事が出来ていますので、もう一度ポンプで空気を吸引し、冷蔵庫やセラーで保存します。
念のためボトルを横にして、液漏れがないかも確認してください。
しっかり空気が吸引されていないと、横にして保存した際、少しずつワインが漏れてしまいますので注意してください。
3.バキュバンのメリット
メリット・効果が高い
電力ではなく手動で空気を吸い出すので、しっかりと空気を抜けます。
・酸化防止グッズの中では安価
追加のキャップを購入しても2000円以下で3本分のワインを酸化から守る事ができます。
人力ですのでキャップとポンプさえあれば、充電したり電池を替えたり、追加で何かを購入する事もなく壊れるまでずっと使えます。
効果が高いだけでなくとても経済的です
・耐久性が高い
ETSUBOでも6年前のオープン当初に購入したキャップのいくつかは未だに現役ですし、毎日何度となく使うポンプもまだ2代目です
飲食店と一般家庭での使用頻度は全然違いますので、もともとの商品に欠陥がなければ家庭ではほとんど壊れる事は無いのでは?と思います。
4.バキュバンのデメリット
デメリット・ポンプの取り扱いに注意が必要
上でもお伝えしましたが、ポンプのレバーを引き上げる際、あまり強く引き上げると黒い部品が外れてレバーも抜けてしまいます。
はめれば再度使えますがポンプの故障の原因で1番多いです。
そんなに力を入れなくてもゆっくりやればちゃんと空気は抜けますので力加減に気をつけましょう。
・多少の手間がかかる
キャップを差込、ポンプをはめて吸引、確認という流れをあまり大変と思った事はありませんが、ちょっとした手間に感じるかもしれません。
4.バキュバン購入の注意点
僕が今までお世話になってきたワインを扱う飲食店で使われてきたバキュバンは主に2種類です。左の本体が白で下の部分が平らになっているタイプと、右のように上部に黒い部品が付いていて下が逆三角になっているものです。

左のはシンプルで使いやすく壊れにくいメリットがあります。
空気が抜けるとカチカチ音がして教えてくれるのでわかりやすいです。
左のものはスパークリングには使えません。
右はポンプ上部の黒い部品を押し込んだ状態だとワイン用に、引いた状態で使うとスパークリングワインの栓にも使えるというメリットがあります。
デメリットでも触れました、右のものは強く引きすぎると黒い部品が外れて(外れただけなら、はめれば直りますが)壊れてしまうというデメリットがあります。
手動でポンプを使って空気を吸い出すタイプのバキュバンにも2種類あるので栓を追加で購入する際は注意してください。
せっかく購入したのに持っているポンプでは空気が吸い出せない!ってことになります。
違うメーカーでも型が合えば問題なく使用できますが、間違いを防ぐために出来れば同じメーカーのものを購入するようにしましょう。
5.その他の酸化防止グッズ
Coravin(コラヴァン)というワイン酸化防止のグッズがあります材質がプラスチックのモデル1が43000円ほどでモデル2は倍近くします
どちらも保存性はかわらないとのことです。
モデル1はこちらです
モデル2はこちら
これは、細いニードルを開けていないワインのコルクに差し込み、開けることなくワインだけをそそぐことができます。
ニードルを引き抜けばコルクの穴は自然に戻るので特に栓をするなどの手間もかかりません。
瓶内に窒素ガスが注入されガス圧でワインを押し出す仕組みになっています。
空気に触れず数ヵ月もワインを酸化から守ることができるんですね。
気になる点は本体の価格が少し高いのと、1本1500円ほどのガスボンベを購入していかなければならないところ。
さらに澱の多いワインだとガスの注入によりワイン中に澱が舞ってしまったり、コルクの劣化が予想されるワインには別売りのもっと細いニードルを使う必要があります。
しかし、同時にいろいろなワインを少しずつ楽しんだり、高級ワインを1杯だけ飲んだりできるのでうれしいメリットもたくさんあります。
ETSUBOでも導入を検討しています。
6.まとめ
抜栓したワインが劣化するのは空気に触れることによる酸化が1番の原因です。残ったワインを小さい瓶に移すだけでも空気に触れる面積が少ないのでちょっとだけ酸化を遅らせることができますし、1日2日で飲んでしまうならコルクを差し込んだり、スクリューキャップでも十分だと思います。
個人的にはバキュバンが手ごろで効果も高く使いやすいと思いますがバキュバンもコラヴァンもどちらも優れた商品ですので、ご自分のワインの飲み方に合わせて購入するといいと思います。
それと、どんな酸化防止の状態でもセラーや冷蔵庫に入れないと酸化のスピードが早まりますので気を付けてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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